そらのいろ

日々のこと

大切な手紙

 

  連休、3日目。朝から蝉が元気に鳴いている。

  雨に近い曇りと思った天気も、晴れに近い天気なのか、

  空に青色が見え、朝から洗濯、ゴミ出しをと、動き回る。

  

  日常の何気ないことをこなしているとき、

  ふと、思い出す人が居る。高校生の時に出会った茶華道の先生。 

  先生は、今どうしているだろう?

  久しぶりの再会から、随分と時間が経ってしまった。

  もしかして・・・と思い、連絡できないまま。

 

  大人になり、偶然の再会から、何回か先生のお宅を訪ね、

  手紙のやりとりをした。その手紙は今も大切にしていて、時々読み返す。

  そしてやっぱり、泣いてしまう。

  どうしたらいいのか、どうしたいのか、立ち止まった時、

   ”今のままでいい” その言葉に、安心を求め読み返すのかもしれない。

  先生は、今のわたしに会ったら、どんな言葉をかけるだろう?

  

  「あなたの肩を抱いたとき、その頃の貴方の香りがしました」

  

  わたしには分からない香りは、先生には懐かしい香り。 

  どんな香りなのだろう。

  久しぶりに読み返した手紙は、とても大切な宝物。

  先生は今のわたしに会っても、今のままでいい、と。そう言うのかな。

  先生に聞いてみたい。